【マラソン】校長先生は、なぜ30年ぶりに42.195kmを走ったのか?



フルマラソンに挑戦する50代以上の男性ランナーを応援するブログ「50s Runners Club(フィフティーズ・ランナーズ・クラブ)」

第2回目は、サブ4ランナーのO校長先生がご登場です!

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「フルマラソンなんて二度と走るもんか」

高校時代は陸上部で長距離選手だった。

O先生:
「1500m、5000mが専門でした。記録?言えるほどの記録は残してませんよ(笑)」

初めてフルマラソンを走ったのは、1984年の篠山マラソン
すでに教員になっていた。
さほど練習を積んでいたわけではない。
でも、そこそこ走れるだろうと思っていた。
その自信はどこから来たのか?。
30年以上も前の話。
つまり、若かった。
そして、甘かった。
42.195kmの半分を過ぎる頃には、エネルギーが切れてしまった。
当時のマラソン大会は、今ほどサービスは行き届いていない。
エイドなんてものも、あったかどうか。
空腹感で全身に力が入らなくなった。
ああ、何か食べるものを!
残りの20km、腹ペコのまま、彷徨(さまよ)うように足を運んだ。

O先生:
「いやー、死ぬほどツラかったです。フルマラソンなんて走るんじゃなかったと思いましたね(笑)」

フラフラになってフィニッシュ。
タイムもよくわからぬまま、家路についた。
数日後、1枚のハガキが送られてきた。
記録証、「4時間17分54秒」の文字。
当日のツラさがよみがえる。
繰り返し、思う。
もう二度とフルマラソンなんて走るもんか。
ハガキはそのまま箪笥(たんす)のどこかに放り込んだ、ということも忘れて、年月は流れた。
箪笥の中に眠っていた当時の記録証。大会後にハガキで送ってきた。


30年ぶりに走った42.195km

30年後。
あれほど走らないと思っていたフルマラソンに出場することになった。
その理由。
勤めていた学校が、大阪マラソンで救護の会場に使用されることになった。
ちょうど、メタボ対策で走りはじめていた。
それを知っていた生徒たちが口々に言った。

先生も大阪マラソンを走ればいいのに
僕たちが先生を応援するから

O先生:
「かわいい生徒たちの言葉に背中を押されましてね、もう一度フルマラソンを走ってみようと思ったんです」

2014年10月27日。
大阪マラソンは快晴に恵まれた。
汗ばむほどの陽気の中、30年ぶりの42.195kmを走る。
マラソン大会は、何から何まで変わっていた。
あたたかな沿道の応援。充実したエイド。
心地よい驚きと、喜びと、充実を胸に完走。
フィニッシュタイムは4時間53分

O先生:
「しんどかったけど、楽しかった。もっと練習すれば、もっと記録を更新できる気がしました」

箪笥の中に眠っていたランナーの血がよみがえった。
フルマラソンの挑戦をつづけることにした。
生活の中に時間を見つけて、走りつづけた。

1年後、2015年秋、金沢マラソン
3時間50分で快走し、サブ4を達成。
ここまで来たら――3時間30分を切って42.195kmを走りたいと思う。
そのためには、ランニングシューズも大事なはずだ。
色々調べていると、インソールをつくる、おもしろそうな店を見つけた。


目指せサブ3.5!

2016年秋、オリンピアサンワーズにはじめてのご来店。

O先生:
「インソールの力を借りてタイムをあげようという姑息な考えで、この店にやって来ました(笑)」

2週間後に大阪マラソンをひかえていた。
トレーニング用とレース用のランニングシューズをフィッティング。
2016年秋にフィッティングした、トレーニング用(左)とレース用(右)のランニングシューズ。
装着したオーダーメイドインソールは、いずれも最上級インソールのゼロアムフィット。

そして、2週間後に迎えた大阪マラソン
この日の大阪も快晴だった。
足元には、真新しいレッドのターサー。
フラッシュイエローのシューレースが光る。
目指すはサブ3.5達成。
いけるかどうかわからないが、とにかく勝負してみよう。

シューズは最高の履き心地だった。
おもしろいくらいに前に進んだ。
想定よりも速いペースで距離を刻めた。
よし、これは3時間30分を切れるぞ!

しかし、42.195kmは、甘くなかった。

O先生:
「シューズとインソールのおかげで、快適に走れすぎましてね。調子に乗って走ってたら、最後につぶれてしまいました(苦笑)」

結果、4時間18分で完走。
果敢に攻めて散った、清々しさと悔しさ。

川見店主:
「それが、マラソンなんでしょうね。失敗したり、成功したり。自己ベスト記録って、挑戦の繰り返しの中でしか更新できないものですね」

O先生:
「サブ3.5を達成するのは、簡単ではないと思い知りました」

川見店主:
「まずは、『正しく立つ・歩く』ことです。そこからしか、効率のいいランニングフォームは身につきませんから」

「正しく立つ・歩く」の話をくわしく↓

川見店主にすすめられるままに、上半身の姿勢を鍛えるトレーニング器具も揃えた。
店のブログを読むと、よく紹介されている1足のシューズが気になった。
そのランニングシューズは「ジミー」と呼ばれていた。

ジミーの話をくわしく↓

O先生:
「やはり、あの『ジミー』を履いて、ランニングフォームを鍛えることが必要なんですね」

年末に「ジミー」ことゲルサウンダーさんをフィッティング。
「歩く・ゆっくり走る」用のゲルサウンダー。
最上級インソールのゼロアムフィットを装着。

翌2017年3月、篠山マラソンに出場。
33年前、初フルマラソンで苦杯を嘗(な)めた、因縁の大会。

O先生:
「前年の大阪マラソンの反省を活かして、無理せず、ペースを守って走りましたよ」

記録は4時間03分
33年前より14分速くフィニッシュ。
振り向けば、若き日の自分が、遠くからフラフラと走ってくるのが見える気がした。


それは、励ましの42.195kmだった

2017年秋、ふたたびのご来店。
マラソンシーズンに向けて2足のランニングシューズをフィッティング。
レース用(左)とトレーニング用(右)のランニングシューズ。
装着したオーダーメイドインソールは、いずれも最上級インソールのゼロアムフィット。

校長先生の毎日は忙しい。
生徒たちに、現場の先生たちに、保護者たちに、励ましを送る日々。
激務をこなしながら、O先生は走りつづける。
今後の出場予定レース。
11月神戸マラソン
12月奈良マラソン
校長先生、今シーズンの目標は?

O先生:
「サブ4はもちろんですが、少しでも3時間30分に近づきたいですね。いい報告ができるように、がんばりますよ!」

「励まし」の人は知っている。
人に送る「励まし」は、鏡に反射するように、そのまま自分を励ますのだと。
沿道でランナーに「励まし」を送る人々は、実はランナーに励まされている。
つまり、O先生が30年ぶりに走ったフルマラソンは、応援してくれる生徒たちへの「励まし」だったのだ。

校長先生、どうか無理をされませんように。
と言いつつ、サブ3.5目指してのご健闘をお祈りいたしまーす!

大阪マラソン(2016)で川見店主とハイタッチを交わすO校長先生。

(おわりです)

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