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オリンピアサンワーズ川見店主と、野口みずき選手を育てた名監督との話。

『Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック・ナンバー』(1030号)にオリンピアサンワーズ川見店主の話が掲載され、色んな方々から「読んだよー!」っていうご連絡をいただいてます。 マラソン金メダリスト・野口みずきさんを育てた、藤田信之元監督もそのおひとり。 実は、川見店主は高校時代に、藤田さんが当時長距離の監督をされていた実業団のユニチカに押しかけ、練習に参加させてもらったことがあるそうです。 なんでも、「強くなりたいので一緒に練習させてください」と藤田さんに手紙を書いたら「来てもいいぞ」と返事があったんだとか。 おまけに練習メニューまでも送ってくださったんですって。 当時のユニチカには、女子の400mと1500mの日本記録を更新された河野信子さんら、錚々(そうそう)たる選手が揃っていました。 高校生の川見少女は、一週間にわたり、憧れの女子選手たちに混ざって一生懸命に汗を流しました。しかし、 「選手のみなさんは、キッツイ練習をしながらも私に笑って話しかけてくれるわけ。でも、私はついていくだけで必死だから、こたえる余裕なんてまったくない。ウソー、こんなシンドイ状況で会話なんてできるの!?って感じ。トップ選手たちとのレベルの差をまざまざと思い知りました」 (川見) こんなことがあって以来、藤田さんは、川見店主のことを温かく見守ってくださっているとのことです。 今号に掲載されてる野口みずきさんのインタビュー記事を読むと、五輪で優勝するための藤田さんの戦略と、また、それにこたえた野口さんの努力が、どれほど凄かったかを知ることができます。 つーわけで、川見店主もちょこっと出てくる陸上競技大特集『スポーツ・グラフィック・ナンバー』1030号は、税込640円で絶賛発売中です! 当店ホームページ↓ 陸上競技シューズのインソールをくわしく↓

日本陸上競技選手権大会(第105回)の3日目と4日目も観戦しました(その2)。

日本陸上競技選手権大会、3日目と4日目も観戦しました。 女子100mH決勝 女子100mH決勝。 優勝はママさんハードラーの寺田明日香選手。 日本選手権での優勝は11年ぶり。すっご。 「寺田選手は一児の母にして腹筋がバキバキです。出産したのにすごいですね!」 と川見店主に話すと 「子ども1人までやったら腹筋はもどせる。でも、3人産んだら、もどらん」 と経験談を語った。 田中希美選手のこと 今大会の田中希美選手。 女子1500mは大会2日目に優勝。 女子800mは大会3日目に予選を1位で突破し、4日目の決勝では3位入賞。 「この子どんだけ走るねん」 って思ってたら、女子800m決勝レースの30分後、なんと女子5000m決勝のスタートラインに当たり前みたいに並んでいる姿を見てぶっとんだ。 結果は廣中選手、新谷選手につづき第3位。 もう彼女から目が離せなくなってます。 ワクワク。 男子110mH決勝 男子110mH決勝は、大学生の泉谷駿介選手が日本新記録の快挙。 ハードルを超えるたびに加速し、一瞬の乱れもないまま流れるようにフィニッシュ。 今大会で生まれた奇跡のひとつ。 男子200m決勝 男子200mの決勝優勝は小池祐貴選手、2位はデーデーブルーノ選手。 男子の100mと200mの両方を走り決勝に残ったのはこの二人だけ。 実に頼もしいですね。 あと、デーデーくんの名前は覚えやすいし言いたくなる。 観戦を終えて 今大会、4日間すべてを観戦しました。 勝負に賭け挑んでいくアスリートたちの真剣な姿は胸を打ちます。 私たちも人生に挑む姿勢は彼らに負けちゃいられません。 当店ホームページ↓ 陸上競技シューズのインソールをくわしく↓

日本陸上競技選手権大会(第105回)2日目を観戦しました。

日本陸上競技選手権大会2日目を観戦しました。 女子1500m決勝 女子1500m決勝。 田中希美選手は、ひとり猛然とトラックをとばした。 彼女しか発散し得ない圧倒的な何かを撒き散らしながら、未知の世界へ挑んでいく。 その姿にはいつもワクワクさせられる。 男子5000m決勝 午後7時。 男子5000m決勝のレースがはじまる時、滝のような雨がスタジアムを襲った。 雨はレース中もザンザンとふり続け、容赦なく選手たちを打った。 死力を尽くした選手たちは、フィニッシュすると水浸しのトラックにかまわず倒れ込み、打ちつける雨を五体に浴びながら天を仰いだ。 レースが終わると、雨はウソみたいに止んだ。 競技場の空気は澄み、世界は鮮やかな色彩に光った。 男子100m決勝 男子100m決勝。 レース前に各選手たちの表情が大型ビジョンに映し出された。 会場の誰もが思ったに違いない。 「いつもの彼とは少しちがうな。彼が一番に集中しているな」 その彼が優勝した。 レース後の勝利者インタビューでは涙をみせ、でも、さりげなく髪型を整えながらこたえるのが、多田選手らしかったと思います。 川見店主の感想 「日本選手権という特別なレースで9秒台選手が勝てなかったのが、残念だし不満」 と川見店主は、少々辛口の感想でした。 当店ホームページ↓ 陸上競技シューズのインソールをくわしく↓

本日のインソール~陸上800mを1分51秒で走る大学生中距離ランナーのスパイクシューズをフィッティング!

リュウキくんが初めてオリンピアサンワーズにやってきたのは中学3年生の時。以来、専門種目の800mで記録は伸びまくり、走るたびに地元の大会記録を塗り替え、夢の全中(全日本中学校陸上競技選手権)にも出場を果たした。 高校でも記録は1分51秒まで更新、全国インターハイ決勝のスタートラインには毎年彼の姿があった。 これほどの選手だから、各スポーツメーカーは彼に社のシューズを履いてもらおうと贈呈するのだが、なんと、彼はすべて断っているという。こんな風に。 「僕のシューズはすべて、オリンピアサンワーズで合わせてもらうので」 今回はオールウェザー専用の中距離スパイクシューズをオーダーメイドインソールでフィッティング。これで彼のシューズのフィッティングは通算24足目。 昨春、リュウキくんは大学生になって家を出た。その途端に厳しい時代がめぐりきた。しかし、彼の口から愚痴めいた言葉を聞いたことがない。「しかたないですよね」と事態を受け入れ、笑って走りつづけている。 写真のすべては当店インスタグラムでご紹介↓ この投稿をInstagramで見る オリンピアサンワーズ | olympiasunwards(@olympiasunwards)がシェアした投稿 当店ホームページ↓ 陸上競技シューズのインソールをくわしく↓

本日のインソール~小学校6年生の陸上スパイクシューズとランニングシューズをフィッティング!

オーダーメイド・インソールを作成する川見店主   ショウタくんは小学6年生。地元の陸上競技のクラブチームでがんばってます。 前回のフィッティングは半年前で、ジュニア用のスパイクシューズをフィッティングしましたが、ショウタくんが育ち盛りで身長も足のサイズもおっきくなったので、新たにトレーニング用ランニングシューズと陸上スパイクシューズを新調することになりました。もちろん、2足ともオーダーメイドインソールでがっちりフィッティングです。 「チームでは故障する子どもたちも多いですが、おかげさまでショウタは一切なんの故障もせずに元気に走れてます」 とはお母さんからのお言葉。 ショウタくん、練習もお勉強もおうちのお手伝いもがんばるんだぞー! 画像のすべては当店インスタグラムでご紹介↓ この投稿をInstagramで見る オリンピアサンワーズ | olympiasunwards(@olympiasunwards)がシェアした投稿

本日のインソール~箱根駅伝を激走する大学生ランナーのランニングシューズをフィッティング!

ランニングシューズのオーダーメイド・インソールを作成する川見店主 ◆2020年正月 彼は大学1年生にして箱根路を駆け抜けた。 当日のメンバー変更で「まさか自分が走るとは思っていなかった」第6区の山下りを、最後まで堂々と走り切った。 その後、チームも粘り強く順位を上げ、初のシード権を獲得した。 ◆2020年秋 彼は東京からオリンピアサンワーズにやってきた。 実は、彼は高校卒業間際にも一度来店している。 進学先の大学の監督が、彼の足を心配して店を紹介したのだった。 しかし、その時は、関東へ引っ越す彼のスケジュールが合わず、結局シューズをフィッティングできなかった。 川見店主は、彼のためにインソールの準備だけしておいた。 1年半ぶりに会う彼は、ずいぶんとたくましく見えた。 来店の理由は、足に不調があり、トレーナーやスポーツドクターからインソールを勧められたからだという。 「インソールを作るなら、この店しかないと思って来ました」 彼の持ち込みのランニングシューズをオーダーメイドインソールでフィッティングした。 ◆2021年正月 彼は今年も箱根路を駆け抜けた。 区間3位の素晴らしい走りだった。 川見店主はテレビの前で、祈るような気持ちで彼の走りを見守った。 彼が無事に次のランナーに襷をつなぐと、胸をなでおろした。 写真のすべては当店インスタグラムでご紹介↓ この投稿をInstagramで見る オリンピアサンワーズ | olympiasunwards(@olympiasunwards)がシェアした投稿 当店ホームページ↓ ランニングシューズのフィッティングをくわしく↓

【陸上競技】新谷仁美選手の走りは、なぜこんなにも力強いのか?~日本選手権大会・長距離種目を観戦した話(その2)

マスク越しのモグモグタイム 女子5000mは田中希美選手が優勝し、東京五輪代表の内定を決めた。 その勝負の余韻がまだ、会場を覆っている。 この日、川見店主と一緒に試合を観戦したのは、ボクと、Oさんと、Yさんと、Tさんだった。 5人は、第1コーナー上のスタンドに席をとった。 フィニッシュラインを斜め上から見下ろすとともに、トラック全体を見渡せるいい場所だった。 「いやぁ、田中選手はすごかったですねぇ」 「いいレースを観れましたねぇ」 そんなことを、皆がマスク越しに言い合った。 陽はすでに傾き、夕暮れの空が暗がりの度を増していく。 スタジアムのライトが点灯し、トラックを照らしている。 今大会では、感染防止対策として、来場者はみな密にならないように、両隣の席をひとつずつ空けて座ることを大会側から求められた。 12月の冷たい風がスタンドを回旋し、吹きつけてくる。 身を寄せ合うことがない分、寒さがよけいに体に沁みた。 川見店主は、みんなのために差し入れを用意していた。 手作りのコロッケサンドと、魔法瓶に入れたあったかいコーヒー。 「じゃあ、我々はモグモグタイムといきましょう」 皆でコロッケサンドに舌鼓を打ち、コーヒーで冷えた体をあたためていると、女子10000mのレースがはじまった。 ◆ 新谷仁美選手の10000m 女子10000m決勝。 入場ゲートから真っ先にトラックへ駆け出してきた女子選手がいた。 観衆の視線はすべて、彼女に集まった。 新谷仁美選手。 無駄なものは何もかもそぎ落とされた、針金のように細い体。 誰よりも日焼けした褐色の肌。 その姿に、彼女が費やしてきたトレーニングの過酷さを想像する。 この一年、彼女は一体どれだけ自分を追い込んできたのだろう? 今年、彼女の好調ぶりは、大きなニュースだった。 1月にアメリカで行われたハーフマラソンでは日本記録を更新。 10月18日のプリセンス駅伝と、11月22日のクィーンズ駅伝では、いずれも区間記録を1分以上も更新する、ぶっちぎりの走りを見せた。 しかも、クィーンズ駅伝で走った3区の10kmの通過タイムは、なんとトラックでの女子10000mの日本記録(当時)を上回っていたのだ。 「新谷仁美、異次元の走り」 マスコミがそんな風にはやし立てたのは、誇張でもなんでもなかった。 誰から見ても、現在の彼女の強さは圧倒的で、驚異的で、超人

【陸上競技】田中希美選手の走りは、なぜ私たちをワクワクさせるのか?~日本選手権大会・長距離種目2020を観た話(その1)。

川見店主、日本選手権へ 2020年12月04日。 川見店主は、昼過ぎに店を閉めた。 営業を途中で切り上げることは、めったにないことだった。 車に乗り、ハンドルを握ると、南へと走った。 長居スタジアムでは陸上競技日本選手権大会・長距離種目がはじまろうとしていた。 この大会は、東京五輪の選考会も兼ねている。 現在の日本陸上競技界を代表する錚々たる選手たちが、スタートリストに名を連ねていた。 好記録が生まれないわけがない。 川見店主は、仕事を投げ出してでも観戦しなければと思っていた。 車中、電話が鳴った。 ハンズフリーで応対する。 聞き慣れたOさんの声が聞こえた。 一緒に観戦する約束をしていたOさんは、すでに会場に到着したらしい。 「川見さん、もう競技場の入り口はスゴイ人です。列をなしてますよ」 色々と厄介な時期である。 大阪府市では、不要不急の外出を自粛するよう、知事がよびかけている。 そんな状況下でもなお、多くの人が競技場に足を運んでいるのは、やはり、この大会の重要性を知っているからなのだろう。 車は長居公園に到着した。 川見店主は逸る気持ちを押さえながら、地下の駐車場に車を滑り込ませた。 ◆ 度胆を抜く田中希美選手 女子5000m決勝。 優勝候補は、田中希美(21=豊田自動織機TC)選手と、廣中璃梨佳(20=日本郵政グループ)選手。すでにこの種目で東京五輪の参加標準記録を突破している両選手のうち、今大会で優勝した者だけが東京五輪の切符を手に入れることになっていた。 田中選手には、不思議な雰囲気がある。 どんなレースでどんな結果を残しても、強烈な印象を残す。 最近では、10月24日に同長居スタジアムで行われた、木南記念大会の800mのレースが記憶に新しい。 彼女はトラック1周目の400mを最後尾で通過し、残り400mで、なんと前を走る6人の選手全員をぶち抜いた。そして最後は、ぶっ倒れながら頭から突っ込んでフィニッシュして優勝するという、見る者の度胆を抜くレースを展開した。 度胆を抜く田中選手の800m(木南記念大会2020)↓ ◆ 田中希美の5000m 16時50分、女子5000m決勝のレースはスタートした。 トップを走る廣中選手を田中選手が背後でピッタリとマークし追い続ける、という展開が終盤までつづいた。 最後の周回を知らせる鐘が打ち鳴らされ、残り400m

【大学駅伝】第50回全日本大学駅伝、第7区17.6kmでR太郎くんが気迫の力走を見せてくれました!

昨日11月4日(日)に開催された 第50回全日本大学駅伝大会 (秩父宮賜杯 全日本大学駅伝対校選手権大会) 。 全8区間、走行距離 106.8km 、27チーム(25大学+選抜2チーム)216名の若人たちが、秋の伊勢路を襷でつなぎました。 我らがR太郎くんは、 第7区 の 17.6km に出走。 繰り上げスタートになったR太郎くん↓ R太郎くん(選手の左から3人目)出走のテレビ中継を撮った1枚 「繰り上げスタート」とは? 大会HPより↓ 各中継点で先頭走者から10分遅れたチームは、前走者到着前に次走者が出発する繰り上げスタートとなります。 ただし、第5・第6・第7中継点は15分が基準となります。 繰り上げの場合、主催者が準備した白色のタスキを用います。 残念ながら、彼のチームの襷はつながらなかった。 しかーーーっし! 真っ先に先頭へ飛び出した、このR太郎くんの 眼差し を見よ!このみなぎる 気迫 よ! この眼差し!この気迫を見よ! この後、R太郎くんは17.6kmを 55分56秒 の区間17位で力走し、 チームの順位を4つも押し上げました 。 この大会への出場は、関西からはわずか 3大学 のみ。 以前、R太郎くんは、こんな風に言っていました。 「 自分の力なんて、まだまだ全日本レベルでは通用しないです。関東は関西のチームを敵とも思ってないでしょうね。勝算があるとすれば、自分たちの100%の走りをすることだけです。 」 自分の区間を走り切り責任を全うしたR太郎くん。 レース後は、「 本当にいい顔をしていました 」と、彼のお母様からもご連絡いただきまいした。 大きな困難を乗り越えて、この舞台を走り切ったR太郎くんと、彼のチームの健闘を最大限に讃えたいと思います! チームのTwitterより↓ 第50回全日本大学駅伝 大阪経済大学5時間41分44秒 総合22位 目標の18位には届かず襷も途切れてしまいましたが2年ぶりの伊勢路を走りきりました 2週間後の丹後駅伝に向けてもう一度チーム一丸で取り組みます 来年また伊勢路で襷を繋ぐために 頑張ります 応援ありがとうございました #50全日本大学駅伝 — 大阪経済大学陸上競技部(長距離パート) (@keidai_t_f) 2018年11

【大学駅伝】誓いの襷をつなげ!第50回全日本大学駅伝大会、第7区17.6kmを疾走するR太郎くん伝説を見逃すな!

明日は全日本大学駅伝 みなさん、こんにちは。 いよいよ明日の11月4日(日)は、 第50回全日本大学駅伝 が開催されます。 名古屋市の熱田神宮西門前から三重県伊勢市の伊勢神宮内宮宇治橋前のゴールまで、 全8区間、106.8km を襷でつなぎます。 そして今大会、我らがR太郎くんが初出場します! R太郎くんはこんな選手↓ R太郎くんが走るのは、 第7区 の 17.6km! 大会公式サイト によりますと、 ・レース開始は 8時05分 ・R太郎くんが襷を受ける 【第6中継所】 の先頭通過予想時刻は 11時31分 ・R太郎くんが襷をわたす 【第7中継所】 の先頭通過予想時刻は 12時23分 となっております。 先月の10月8日、 出雲大学駅伝 ではエース区間の第3区を激走し、順位を2つあげて襷をつないだR太郎くん。その力走ぶりは、テレビ画面に抜かれた小さなワイプの中からも、ハッキリと伝わってきました。 R太郎くん(前)の勇姿を見よ!↓ 出雲駅伝2018で力走するR太郎くん ◆ 「誓い」の襷をつなげ! 昨日は、R太郎くんから川見店主に電話がありました。 R太郎くん : 第7区 の 17.6km を走ることになりました。 川見店主 :10月の出雲駅伝は第3区の 8.5km だったから、今度は2倍以上の距離を走るんだね。シューズとインソールの調子はどうですか? R太郎くん :いい感じです。この前に調整してもらったインソール、すごく走れます。 駅伝シーズン前にフィッティングしたレース用マラソンシューズ 川見店主 :今度は距離が長いから、前半に走れすぎちゃうと後半の疲労が心配です。 R太郎くん :あー、それもありますね。 川見店主 :もし走れすぎるようだったら、調整した部分を……(ナイショ)……にしてみてね。 R太郎くん :わかりました。それでやってみます。 今年、彼のチームはいくつもの困難を乗り越えて来た。 8名でつなぐ襷 には、もちろんチーム全員の「 願い 」が、そして、亡き恩師への「 誓い 」が込められている。彼らの健闘を祈らずにはいられない。 チームのTwitterより↓ 明日8時05分に 第50回全日本大学駅伝がスタートします。2年ぶり22回目の出場で

【中距離走】800mを1分51秒で走る彼は、なぜ日本高校新記録の「陰の立役者」になったのか?

りゅうきくん、国体を走る 彼の姿を見たければ、陸上競技場に足を運べばよい。 そして、男子800mのレースを見ればいい。 400mトラックを2周するこの苛酷な競技で、ひとり、無謀に見えるほどに、スタートからぶっとばす選手がいることだろう。 彼こそが、りゅうきくんだ。 りゅうきくんは高校2年生の中距離ランナー。 今春には、専門種目の 800m で 1分51秒61 の自己ベスト記録を更新。 その時の話↓ 夏の 全国インターハイ は、大会初出場で男子800m 決勝7位 の大健闘。 その時の話↓ そして、今月(10月5~9日)は、 福井県しあわせ元気国体 (国民体育大会)の陸上競技に出場、 男子少年共通800m で 4位入賞 の大健闘でした! いよっつ! ◆ りゅうきくん、倒れる。 つーわけで、夏の全国インターハイ、秋の国体と走り切ったりゅうきくんが、凱旋のご来店です。 ――りゅうきくん、国体おつかれさまでした!4位入賞は大健闘でしたね! りゅうきくん :ありがとうございます。 ――調子はどうでしたか? りゅうきくん : 最悪 でした。 ――え?そうだったのですか? りゅうきくん :実は……(ナイショ)……で、試合2日前から病院へ行くほど体調を崩して、ほとんど 食事できない 状態がつづいてました。 ――うわっ!よくそんな体調で出場できましたね。 りゅうきくん :欠場するわけにはいかないので。 ――そんな最悪の状況でも、10月5日の 男子少年共通800m の予選は、 1分51秒69 の好タイムで2位通過!そのレースの模様は動画でも見れますが、りゅうきくんは、序盤から積極的にとばしてレースを引っ張る力強い走り。そして、1位のC選手は、 1分49秒86 という 高2歴代最高記録 (当時)をマークするほどの素晴らしいレースでした。 男子少年共通800m予選のレース↓ りゅうきくん :この予選を走り終わったら、どっと疲れました。 ――そりゃあ食べてないもの。よくこんなタイムで走れましたね。 りゅうきくん :宿舎に帰ったら、 そのまま倒れて寝ちゃいました 。 ◆ 日本高校新記録はりゅうきくんのおかげ!? ――そんな状態で迎えた翌日(10月

【大学駅伝】第30回出雲駅伝をR太郎くんが激走しました!

出雲駅伝2018を激走! 本日開催された 第30回出雲駅伝 (出雲全日本大学選抜駅伝競走) に、我らがR太郎くんが出場しました! R太郎くんはこんな選手↓ R太郎くんはエース区間の 第3区 を走り抜き、 順位を2つ上げて 襷(たすき)をつなぎました! すばらしい! テレビ中継ではワイプで登場、力走する姿を見せてくれましたよ! 2位争いの東海大と拓殖大。その映像の下のワイプに…… R太郎くん登場!がんばれーーっ! レース終了後、現地で応援されてたR太郎くんのお母さんから川見店主にお電話をいただきました。 お母さん: R太郎は倒れることなく無事に走りきれました!レース後に本人に会いにいくと、とても清々しい顔をしていました。川見さんによろしく伝えてくれと言ってました。ありがとうございました! とのことです。 R太郎くん、おつかれさまでした! 次の戦いは、11月4日の 全日本大学駅伝 ! R太郎くん伝説は、まだまだつづきます! 【これまでのR太郎くん記事】 ・R太郎くん伝説<中学~高校編>↓ ・R太郎くん伝説<大学編>↓

【大学駅伝】出雲駅伝と全日本大学駅伝を走る大学生ランナーは、なぜオリンピアサンワーズのインソールを使いつづけるのか?~R太郎くん伝説<大学駅伝編>

第30回出雲全日本大学選抜駅伝競走公式サイト より 「R太郎くん伝説」ふたたび。 彼が走ると何かが起きる。 R太郎くんが初めてオリンピアサンワーズにやって来たのは5年前(2013)の春。 中学3年生、専門種目は800mで、当時の自己ベスト記録は 2分04秒 だった。 彼の目標は、 全中(全日本中学校陸上競技選手権大会) に出場することだった。 しかし、足に痛みを感じていて、思い切り走れなくなっていた。 それを心配したお母さんが色々と調べて当店を見つけてくれたのだった。 1足のスパイクシューズと2足のランニングシューズをオーダーメイドインソールでフィッティングした彼は、2か月後には800mの記録を 2分01秒 と自己ベストを3秒も更新し、念願の全中出場を決めた。 そして、それからわずか1か月後の全中では、男子800m予選で 1分58秒 と、さらに自己ベストを3秒も更新し遂に2分切りを達成、見事に準決勝にまで進出を果たした。 彼は高校に入ってからも、800mの記録を 1分52秒86 にまで更新、高3の時には 全国インターハイ の準決勝にまで進出した。 中学~高校時代、彼がオリンピアサンワーズでフィッティングしたシューズは 26足 にのぼる。 そして、彼が走るたびに巻き起こしたエピソードの数々は 「R太郎くん伝説」 と呼ばれ、当ブログにいくつも書き残されている( 旧ブログには12本の記事 )。 「R太郎くん伝説~中学・高校編」↓ 昨年(2017)彼は大学生になった。 彼はもう800mを走らない。 彼に求められているのは、駅伝でチームの起爆剤になることだ。 彼は、中距離ランナーから長距離ランナーへと生まれ変わった。 新しい 「R太郎くん伝説」 が幕を開けた。 「R太郎くん伝説~大学編」↓ ◆ 10000mを30分33秒で走る 2018年6月10日。 全日本大学駅伝関西地区予選会は12校の大学で競われた。 各大学のチームからは10名の選手がレースに出場、チーム内の上位8名のタイム合計で順位を争い、3位までのチームが全日本大学駅伝へと道をつなぐ。 この日、大学2年の彼は10000mを 30分33秒 の自己ベスト記録で激走した。 この記録はチーム内で3番目の好タイムだ

【中距離走】祝優勝!祝大会新記録!近畿ユース男子2年800mを1分51秒で爆走したりゅうきくんが快挙です!

祝優勝!祝大会新記録! みなさん、こんにちは。 うれしいご報告です! 先日(9/14-9/16)開催された 第51回近畿ユース陸上競技対校選手権大会 (於・奈良鴻ノ池陸上競技場)にて、高校2年生の中距離ランナー・りゅうきくんが、 男子2年800m で、 ぶっちぎりの 優勝 を果たしてくれました! いよっ! しかも、記録 1分51秒83 は 大会新記録 でした! すっご!いよっつ! ぶっちぎりの独走で優勝!りゅうきくんが爆走する2018近畿ユース男子2年800m決勝のレースは動画で見れます↓ りゅきくんは、1か月前には 全国インターハイ (8/2-8/6)に初出場し、 男子800m で 決勝進出 の大健闘!彼が2日間にわたり全国大会の舞台で激走した「 2400mと388秒 」の物語は、このブログでも紹介したところです(連載2回)。 彼が駆け抜けた「2400mと388秒」の夏↓ ◆ 1年前の雪辱を果たす 1年前(2017)のこの時期、りゅうきくんは、ユースの大会で悔しい思いをしています。 まず、8月の 京都ユース は<男子1年800m>で 優勝 、記録の 1分56秒10 は 大会新記録 。 しかし、つづく9月の 近畿ユース の<男子1年800m>は、 1分56秒30 の 第4位 で涙をのんだのです(つっても、ぜんぜんに素晴らしい結果なんですけども)。 ・2017京都と近畿のユース大会の話↓ ほんで、今年(2018)のユース大会。 京都ユース (8/20)は< 男子2年800m >で 優勝 、記録の 1分54秒71 も 大会新記録 。彼はこれで、 京都ユース 男子800mの< 1年生の部 >と< 2年生の部 >の両方で 大会記録保持者 になりました。 で、今回の 近畿ユース (9/14)では、先に書いたとおり、< 男子2年800m >を 1分51秒83 で激走し 優勝 、 大会新記録樹立 の快挙も成し遂げ、1年前の雪辱を果たしたのでっす! ◆ 2年間で記録を10秒以上更新 2年前。 はじめてオリンピアサンワーズに来てくれた時、りゅうきくんは中学3年生でした。 当時の彼の800m自己ベスト記録は 2分02秒 。 彼は、その後、たった3ヶ月

【中距離走】彼が駆け抜けた「2400m」と「338秒」の夏。~2018全国インターハイ男子800mの話(その2)。

( 「彼が駆け抜けた「2400m」と「338秒」の夏(その1) 」のつづきです) ◆◆◆ 彼は、大丈夫だろうか? 2018年8月5日。 三重県伊勢市スポーツの杜陸上競技場。 全国インターハイ第4日目。 この日も三重は晴天に恵まれた。 川見店主は午前中の早い時間に競技場に到着した。 宿舎から移動してくるだけで、じっとりと汗が流れた。 熱気と湿気が肌にまとわりつき、息苦しいほどだった。 太陽にさらされるだけで、体力が奪われていく。 川見店主は、知人からもらった携帯用扇風機を顔にかざし、わずかでもいいから涼を求めた。 1週間ほど前。 川見店主が全国インターハイの観戦に行くことを決めると、周囲の人たちは反対した。 天気予報は、この週末の三重県の気温が他のどの地域よりも高くなると予想していた。 「こんな酷暑の中、三重まで行くって正気ですか?」 「競技場で一日中試合観戦なんてしたら、熱中症で倒れますよ」 心配した知人たちから、様々な熱中症対策グッズが川見店主に届いた。 携帯用扇風機は、そのひとつだ。 長時間、外にいたら危険だな。 そう考えた川見店主は、大事をとって、昨日と同じく、ホームストレート前の室内に設置された大会本部に足を運んだ。 ガラス越しに眺めるトラックでは、すでに競技がはじまっている。 審判や役員の人たちの苦労を思う。 この酷暑の中で、連日にわたり大会運営にあたる、その疲労はいかばかりだろう? そして、選手たちは、彼は、大丈夫だろうか? 川見店主は、昨日の男子800m準決勝のレースを思い返した。 彼の走る姿が脳裏に浮かんだ。 初めて出場する全国インターハイ。 さすがの彼も苦戦したことだろう。 よくぞ決勝にまで勝ち進んでこれたなと、あらためて思った。 今日の決勝のレースで、彼はどんな走りをするだろう。 とにかく彼には、今持てる力のすべてを出し尽くしてほしい、悔いのない走りをしてほしいと願った。 ◆ 彼は、まっすぐに前だけを見つめていた。 午後2時。 男子800m決勝。 川見店主は、昼過ぎまで室内の大会本部席で観戦していたが、このレースに合わせてスタンドの客席に移動した。 全国トップクラスの選手の中で彼がどんな走りをするのか、レース全体の展開の中でと

【中距離走】彼が駆け抜けた「2400m」と「338秒」の夏。~2018全国インターハイ男子800mの話(その1)。

彼の姿を見たければ、陸上競技場に足を運べばいい。 そして、男子800mのレースを見ればいい。 400mトラックを2周するこの苛酷な競技で、ひとり、無謀に見えるほどに、スタートからぶっとばす選手がいることだろう。 それが、彼だ。 2018年、夏。 彼が駆け抜けた「 2400m 」と「 338秒 」のドラマを追う。 この物語の主人公「彼」↓ ◆◆◆ 彼は誰よりも速い記録で予選を通過した。 2018年8月4日。 三重県伊勢市スポーツの杜陸上競技場。 全国インターハイ第3日目。 真夏の三重の空は抜けるように青く、日差しは肌を刺すように熱かった。 容赦なく照りつける太陽は、トラックにメラメラと陽炎(かげろう)を立てた。 川見店主は、朝に大阪を出発し、午前中のうちに競技場へ到着していた。 そして、幸運にもトラック間近の大会運営本部で試合を観戦する機会を得た。 その本部席は、ホームストレート前、メインスタンド真下の室内に設置され、ガラス越しにトラックを一望できた。 目の前を走り過ぎる選手たちの息遣いさえも聞こえてくるようだった。 時刻は迫っている。 男子800m予選。 もうすぐ、彼の走る姿を見ることができるだろう。 彼は今日も、スタートからぶっとばすのだろうか? 全国インターハイを迎えるにあたり、彼の800mの自己ベスト記録「 1分51秒61 」は、全国ランキングで5位の成績だった。 その実力からすれば、予選通過は「当然」だった。 とはいえ、このような大きな舞台では、何が起こるかわからない。 川見店主は、少しだけ落ち着かない気持ちでトラックを見つめていた。 ◇ 【午後12時45分】 男子800m予選は、8名×8組の64名で競われた。 彼が登場したのは、第8組のレース。 彼は、スタートから積極的にとばし、先頭でレースを引っ張った。 いつもの彼らしい走りだった。 トラックを2周し、そのまま1位でフィニッシュ。 難なく準決勝進出を決めた。 しかも、記録の1分52秒16は、予選8組の全選手の中でも堂々の1位だった。 川見店主は、彼の走りを見届けると、ホッと息をついた。 そして、彼にとっては次の準決勝が一番の勝負になるだろうと思った。 2018全国インタ