【ハリマヤ】ドラマ『陸王』の話題で、オリンピアサンワーズ周辺がザワザワしてきた話をしておく。
日曜日の夜は「陸王」
――か、か、川見店主、どえらいことになってます。川見店主:「なにがですか?」
――ここんところの毎週日曜日、このブログへのアクセス数が、見たこともない数字に跳ね上がります!
川見店主:「あら、そうですか」
――この弱小ブログに、一晩でアクセス数が4桁ですよ!4桁!
川見店主:「へー(←興味なし)」
――原因は、間違いなくこれですよ!
ばばーーん!
番組公式サイトから |
川見店主:「ドラマ『陸王』ですね。話題みたいですね」
――このドラマ、川見店主は見てますか?
川見店主:「はい、拝見しております」
――おおお、めずらしい。ドラマとか、ほとんど見ない人じゃないですか」
川見店主:「まぁ、そうですね」
――どんな感想をもってますか?
川見店主:「楽しく拝見しています。役者さんの演技が素晴らしいので、どんどん引き込まれていきますね」
――ついつい感情移入してしまう演出もまた、ニクいです。
川見店主:「ただ、シューズの話とか、走り方の話とかについては、言いたいこともある」
――といいますと?
川見店主:「あのねー、あのマラソン足袋は……(10分経過)……それと、足の着地は……(20分経過)……なのですよ」
――むむむ。その話、ブログには書けませんね。
川見店主:「まだ言わない方がいいでしょうね。文字にすると難しいし」
――じゃあ、その話は機会があれば、ツッコんでいきたいと思います。
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マラソン足袋といえば「ハリマヤ」
――さて、「マラソン足袋」といえば、「ハリマヤ」です。日曜日、ドラマ終了後にアクセスが集中するのは、この記事です↓川見店主:「日本のランニングシューズの歴史は、およそ100年前に、<日本人初のオリンピック選手>金栗四三さんと、<播磨屋(ハリマヤ)足袋店>の黒坂辛作さんからはじまりました。1950年頃まで日本人のマラソンランナーは、ハリマヤの作る『マラソン足袋』を履いて走っていました」
【金栗四三(1891-1983)】
日本人初のオリンピック選手。箱根駅伝や多くのマラソン大会実現に尽力、ランナーの高地トレーニングをいちはやく導入・実践するなど、生涯を通じて日本を代表する長距離走者を多く育成した。日本マラソン発展に尽くした功績から「日本マラソンの父」と称される。また、女子体育の普及など近代日本の体育振興・発展の礎(いしずえ)を築くなど先見性に富んだ教育者でもあった。
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――『陸王』は「マラソン足袋」を開発する物語なので、「このドラマのモデルはハリマヤだ!」「いや、○○だ!」と、ネット上でも色々盛りあがってるみたいです。
川見店主:「それは、原作者の池井戸潤さんに聞かないとわかりませんね(笑)」
――昨年夏、このドラマの原作である小説『陸王』が発刊された時、川見店主は発刊元の集英社から取材を受けました。その時の話は、スポーツ総合雑誌「Sportiva(スポルティーバ)」のWebサイトにて大々的に紹介されました。
その記事。連載は5回にわたった↓
川見店主:「私たちの知らないハリマヤの歴史が掘り起こされており、興味深い内容です」
――このWeb記事で紹介されている、ハリマヤ創業者・黒坂辛作さんの新聞や、ハリマヤのランニングシューズの写真は、当店の取材で撮影されたものも多いですね。
川見店主:「貴重な資料である黒坂さんの新聞は、黒坂さんの曾孫さんからいただいたものです」
2012年3月に曾孫さんが送ってくださった1936年頃の新聞記事「我世界に勝つ」。 全文は、特設ハリマヤサイトに掲載してます。 |
――川見店主が登場するのは、連載の最終回となる5回目です。最後の最後に、川見店主の写真が、どっかーん!と出て終わるっていう(笑)。
川見店主:「あれは、恥ずかしい。勘弁してほしいです(苦笑)。でも、ドラマを見た人が、スポルティーバの記事を読んで、ハリマヤのことを知ってもらえれば、うれしいですね」
川見店主がどっかーん!と登場の最終回↓
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2019年NHK大河ドラマ「いだてん」情報
――ドラマと言えば、2019年に放映予定のNHK大河ドラマは「いだてん~東京オリムピック噺」です。主人公は、日本人で初めてオリンピックに出場したマラソン選手・金栗四三さんと、日本に初めてオリンピックを招致した田畑政治さん。
ドラマは、3つのオリンピック大会を軸に時代を分けて、3部構成で進むそうです。
【第1部】:1912年ストックホルム大会(金栗四三さんが日本人初のオリンピック選手として参加)
【第2部】:1936年ベルリン大会
【第3部】:1964年東京大会
人類が2つの世界大戦に直面した激動の時代を背景に、50年にわたる壮大な物語が展開されるとのことです。
川見店主:「楽しみですね。今からワクワクします」
――で、このドラマ制作に当店が協力していることは、以前ブログにも紹介しました↓
川見店主:「お力になれることがあれば、何なりと協力いたします」
――先日、新たに出演者の発表がありましたね。めちゃめちゃ豪華キャストです。
川見店主:「はい、NHKさんからもご連絡いただきました」
――で、なんと、ハリマヤ創業者・黒坂辛作さんもドラマに登場します!
【黒坂辛作】 1903年、東京文京区に播磨屋足袋店創業。金栗四三は黒坂の作る足袋で1912年ストックホルムオリンピックのマラソンを走った。以来、黒坂と金栗は共にマラソンシューズの原点とも呼べる「マラソン足袋」を研究開発、このマラソン足袋は1950年代はじめ頃まで日本の歴代ランナーたちに長く愛用された。 |
川見店主:「黒坂さんが播磨屋足袋店を創業したのは1903年。その足袋を履いた金栗さんが、ストックホルム五輪でマラソンを走ったのは1912年。100年の時を越えて、黒坂さんの功績に光が当たるなんて、こんなにうれしいことはないですね」
――黒坂さんを演じるのは、この人です↓
川見店主:「あれ?最近もよく見てますよね、この人(笑)」
――『陸王』とキャストがだぶってる!というのも、ちょっとした話題になってます。
川見店主:「(笑)。ともあれ、金栗さんと黒坂さんの試行錯誤から誕生した『マラソン足袋』、その開発の苦労話とかがドラマに再現されたら、すごくおもしろいと思います!」
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マラソン足袋のことでザワザワしてきた
――なんか、オリンピアサンワーズ周辺は、マラソン足袋のことでザワザワしはじめましたね。川見店主:「先日も、『マラソン足袋』について、某通信社の取材がありました」
特別に設置したハリマヤコーナーの前で取材に応じる川見店主。 |
――また、ハリマヤの思い出話をメールで送ってくださる方も増えてきました。みなさんのメールを読むと、胸の奥がジーンとします。
川見店主:「ハリマヤのシューズを思い出す時、誰もがきっと、ハリマヤのあった風景、それは真夏の炎天下のグランドであったり、陸上競技場のトラックで感じた風であったり、匂いであったり……といった、当時の空気そのものを思い出すのですね。ハリマヤを語る時、人は『青春』を語っています。『あの頃の自分』に戻っています」
「ハリマヤの思い出話」は大歓迎です。
どうぞこちらのアドレスに送っていただければと思います。
川見店主:「それと、まだ公表できませんけれども、ハリマヤのネタはこれからもつづきそうですよ」
――おお、そうですか!全国一千万人のハリマヤ・マニアのみなさま、お楽しみに―!
(おわりです)
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ドラマ「いだてん」ネタの記事まとめページ↓
【関連サイト】
当店のハリマヤ特設サイト↓
川見店主が「なんでも鑑定団」に出演した時の話↓
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