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【ネタ】インスタとかやってるってご存知?

1年間ブログの更新が滞った理由 これまでオリンピアサンワーズのブログでは、シューズのフィッティング例と、それにまつわるお客様とのエピソードをご紹介してきました。 2005年11月~2017年4月までつづいた旧ブログ では、1500本くらいの記事を書き、のべ1000人くらいのお客様にご登場いただきました。 しかし、昨年6月頃からホームページのリニューアル作業に取りかかり、それに時間を奪われてブログの更新が滞りました。あの人のこともこの人のこともブログでご紹介したいと思いつつ、時間だけが過ぎていきました。 やっと今年の4月にはホームページのリニューアルを一旦完了。ブログもこちらに引越し心機一転。学校関係の納品で忙殺される5~7月も乗り越え、ぼちぼちとブログを書けるようになりました。 撮影しつづけたシューズの画像をどうするか? ブログをほとんど書けなかったこの1年間ですが、フィッティングしたみなさんのシューズはできるかぎり撮影し、画像に残していました。結果、膨大な枚数のシューズの画像がパソコンの中に蓄積されつづけました。 これらせっかく撮影しつづけた画像たち、このまま埋もれさせるのは実にもったいない。 みなさんにご紹介できるいい手段はないか……。 ん? ある!? あるぞ! カンタンにいくらでも画像を投稿できるアプリが! いんすたぐらむ~! さぁ、みなさんもご一緒に、ドラちゃん風に! さん、はい、「いんすたぐらむ~!」 つーわけで、 オリンピアサンワーズがInstagramをはじめたのご存知? 今年6月頃から、こっそり、せっせと画像を投稿しつづけて、現在 200投稿 になりました。ご紹介できたシューズのフィッティング例は 306足 にのぼります。 これまで残してきた画像をぜーんぶご紹介できたわけではありませんが、とりあえずは最近の画像まで出し切りました。 あー、スッキリ。 これからも、ひたすらシューズのフィッティング例を投稿していく、いささかマニアックなオリンピアサンワーズのインスタ。 サンワーズフェチ のあなたは要ちぇけらです! フォローしてね。いいねもしてね。 オリンピアサンワーズのインスタグラム  ↓ フィッティング例はシューズの種類別でも

【マラソン】初フルマラソン6時間40分から「ほぼほぼサブ4」で走れるようになった男性ランナーの話をしたい。

初フルマラソンでどえらい目に遭う 2012年11月。第2回神戸マラソン。 足をひきずりながら一人の男性が歩いていた。 「おいおい、自分はまだこんなところを歩いているのか。そして、今からあんなところまで歩きつづけないと終われないのか!」 社会人になるまで神戸の隣の市に住んでいた。 このマラソンで走るコースは、地元と呼んでもいいくらいによく知っている町並みだ。 だからこそ、42.195kmという距離の遠さを実感していた。 甘かった、と思う。 神戸マラソンに申し込んだのは、ちょっとしたお祭り気分に乗ったのだ。 まさか当選するとは思わなかった。 レースの当日まで練習は何もしなかった。 ホントに、一切、走らなかった。 まぁ、なんとかなるだろう、と思っていた。 なんともならなかった。 やめたいと思ったけど、沿道の人たちの応援と視線がやめさせてくれなかった。 甘かった、と何度も思う。 すでにカラダの色んなところが悲鳴をあげている。 何度も立ち止まり、屈伸し、また歩きはじめる。 ゴールは遠い。まだまだ、はるかに、遠い。 ***** 本日のお客様は、 愛知県 からお越しの「ほぼほぼサブ4」ランナーY1Rさんです。 ――Y1Rさん、こんにちは。 Y1Rさん: 「こんにちは」 ――Y1Rさんがランニングをはじめられたのは5年前の神戸マラソンからだそうですが。 Y1Rさん: 「はい、 どえらい目に遭いました 」 ――初めてのフルマラソンとなったその神戸マラソンを、一切練習せずに出場されたそうですが、さすがに完走は無理だったでしょう? Y1Rさん: 「それが完走したんです。まぁ、ほぼ 完歩 ですけども」 ――ほ、本当ですか!?42.195kmを歩きつづけたんですか!ちなみにタイムは? Y1Rさん: 「 6時間40分 かかりました」 ――うわっ、逆にすごい!よくぞゴールにたどりつきましたね。 Y1Rさん: 「まぁ、がんばったと思います。 自分で自分をほめてやりたいです 」 ――メダリストのようなお言葉です。走り終わった後、いや、ちがいますね、歩き終わった後、どんなお気持ちでしたか?こんなツラい思いをして、フルマラソンなんてもう二度とごめんだ!って思われたんじゃーないでし

【マラソン】初めてフルマラソン42.195kmを完走したある女性ランナーの話をしよう。

ひまわり畑がその人を待っていた。 5時間走りつづけた。 42.195kmは遠かった。 でも、その人の足取りは、決して重くはなかった。 ***** はじめて10km走って桃を6個もらう その人が走りはじめたきっかけの話。 3年前、健康のために歩くことにした。 でも、歩いているだけでは飽きてきた。 しばらくして走ってみることにした。 はじめは30分も走れなかった。 つづけたらだんだん走れるようになった。 それはちょっとした驚きだった。 「というのも、私にはこれまでスポーツの経験がほとんどありませんでしたから。高校は美術部、しかも、入部した次の日から行かなくなったくらいに(笑)、何かをつづけることも苦手だったのです。」 30分間のランニングを週4日つづけて1年。 せっかくだから、何か「マラソン大会」と名のつくものに出てみようかと思う。 「 走ってよかった、楽しかった って、イイ思いをしないと自分はもう走らなくなると思ったので、 評判のいい大会を探しました。 」 2015年8月。 初めてのマラソン大会は10km。 東北の街を1時間と43秒で完走。 「その大会は参加者賞に桃がもらえました。遠く県外から来た参加者は、さらに多くの桃がもらえました。私は6個もらいました。うれしかったです。帰りの荷物が大変だったろうって?いいえ、宅急便で自宅に送りました(笑)。」 ***** 3種類のランニングシューズで完走を目指す 10kmの完走は大きな自信となった。 あるランニングのクリニックに参加した。 周囲の参加者の声に驚いた。 「今年は○○のフルマラソンに出場する」 「次のフルマラソンは○時間○分で走る」 みんなフルマラソンを走る話ばかりしていた。 「そんなところに来る人たちなのですから、今から思えば当然なのですが。でも、その頃の私はフルマラソンを走るなんて、これっぽっちも思ってませんでした。」 しかし、心のどこかに「フルマラソン」の言葉が残った。 2015年12月。 初めてのハーフマラソンに挑戦。 2時間08分で完走。 しかし、左脚の腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)を痛めた。 それから4か月間は走れなくなった。 年が明けて2016年。 3月、ふたたびランニング

【投てき】祝全国インターハイ出場!高校3年男子のハンマー投げスローイングシューズを5足フィッティングした話。

気は優しくて力持ち、京都の陸上競技強豪高校でがんばってるOMくんが、 男子ハンマー投げ で 全国インターハイ進出 を決めてくれました! いよっつ! ――OMくん、おめでとうございます! OMくん: 「ありがとうございます。」 ――高校3年生、最後のシーズンで念願の全国インターハイにたどり着きましたね。よかったですね! OMくん: 「うれしいっす。」 ――OMくんが初めてオリンピアサンワーズに来てくれたのは、ちょうど1年前(2016)の7月でした。当時のハンマー投げの記録は何mでしたっけ? OMくん: 「 52m66cm っす。」 ――で、現在の自己ベスト記録は? OMくん: 「6月の近畿インターハイで出した 59m46cm っす。」 ――おお、1年間で記録を大幅に更新しましたね!その自己ベスト記録で見事6位に入賞し近畿大会を突破、全国インターハイ進出を決めたのですね。 OMくん: 「そうっす。」 ――試合の途中で「あの選手は何m投げるのだろう」とか「今自分は何位なのだろう」とか気になるものですか? OMくん: 「全然気にしないっす。 自分の投てきをするだけっす 。」 ――集中してるんですね。 OMくん: 「気にしても、心乱すだけっすから。」 ――かっくいー! つーわけで、 祝・全国インターハイ出場! なOMくんにガンガン投げてもらうスローイングシューズに今日のアムフィット! 1年前 、 9か月前 、 4か月前 、そして今回のフィッティングの模様を一挙に公開! 装着したオーダーメイドインソールは、すべて 最上級インソール の ゼロ・アムフィット です。 ・2016年7月  OMくんはじめてのご来店。スローイングシューズとトレーニングシューズをフィッティング! この日、インソール作成の待ち時間を、OMくんは店内でトレーニング用品を使って柔軟体操やストレッチなんかをやっていた。身長180cm、筋肉隆々の大きなカラダで、彼は開脚しながらぺたーんと胸を床につけてみせた。その姿を見た川見店主が一言。 川見店主: 「おおすごいね!それだけのカラダとそれだけの柔軟性をもっているんだから、もっと記録は伸ばせるはず。全国インターハイにも行けるはずよ。」 OMくん: 「マジっすか

【三段跳】彼女はこの夏を忘れない。~熊本の少女が全国インターハイに出場するまでの8年間の話。(その3)

( その2「8年ぶりにやってきた彼女は3足のシューズをフィッティングした」 のつづきです) 彼女には3つの夢があった。 三段跳びで12mのジャンプがしたい。 全国インターハイに出場したい。 そして、女子キャプテンとして、チームも全国大会の舞台へ連れていきたい。 彼女はもう時間を無駄にはできなかった。 川見店主に教えてもらったとおり、立ち方歩き方の姿勢を常に意識した。 カラダの柔軟性を高めるトレーニングを、日々欠かさずに行いつづけた。 2週間後。全国インターハイ熊本県予選大会。 2週間後。 2017年6月2~5日。 熊本県えがお健康スタジアム。 全国インターハイ熊本県予選大会。 彼女が出場した種目と残した結果。 ・走幅跳び決勝 5m41cm 第4位 ・三段跳び決勝 11m70cm 第1位 ・4×400mリレー決勝 第2位 彼女はこの3種目で南九州地区予選大会への進出を決めた。 驚きは走り幅跳びの記録だった。 彼女は年が明けてから走り幅跳びの練習をほとんど行っていなかった。 この県大会の試合は「出れるから出てみた」だけだった。 スパイクシューズも「走り幅跳び用」ではなく、2週間前にフィッティングしたばかりの「三段跳び用」でのぞんだ。 それなのに、高2までの自己ベスト5m29cmから12cmも記録を更新したのだ。 彼女は変化を感じはじめていた。 走ればスムーズに加速に乗っていける。 助走のトップスピードがあがっている。 ジャンプの勢いが明らかに増している。 跳躍した上半身がバネのようにしなる。 そして、接地する最後の瞬間、空中で何かに背中を押されたように「グン」とカラダが前方へ運ばれ、飛距離が伸びる――そんな感覚を知りはじめていた。 30日後。全国インターハイ南九州地区予選大会。 【女子走り幅跳び決勝】 30日後。 2017年6月15日。 熊本県えがお健康スタジアム。 全国インターハイ南九州地区予選大会、初日。 女子走り幅跳び決勝は22名の選手で競われた。 勝負は2段階で進む。 まずは各選手が3回試技を行い、上位記録の8名だけが生き残り14名が脱落する。 上位8名はひきつづき3回試技を行い、計6回の試技の中での最高記録で順位を決定する。 そのうち全国インターハイへ

【三段跳】8年ぶりにやってきた彼女は3足のシューズをフィッティングした。~熊本の少女が全国インターハイに出場するまでの8年間の話。(その2)

熊本県にある滝 ( その1「高校2年生の彼女は三段跳びをはじめた」 のつづきです) 2017年5月。 彼女は8年ぶりにオリンピアサンワーズにやってきた。 小学4年生だった小さな女の子は、精悍に日焼けしたアスリートとなって目の前に現れた。 お父さん: 「本当はもっと早く連れてきたかったんです。娘からはずっと『鶴橋のお店に連れて行ってくれ』と頼まれてました。けれど、なかなか機会がつくれなくて、かわいそうなことをしました。」 川見店主: 「熊本の方々は大きな震災も乗り越えなければなりませんでしたもの。私たちには想像できない、たくさんのご苦労があったことだと思います。」 お父さん: 「いろんなことがありました。そして、やっとここに来れました。」 この8年間、お父さんはずっと彼女の競技生活を応援しつづけてきた。 できるかぎり彼女が出場する試合にかけつけ、その姿を動画におさめた。 川見店主はそれらの動画を見せてもらった。 彼女の走る姿や跳躍のフォームは、想像していたとおりだった。 川見店主: 「上半身をもっとやわらかく、そしてカラダ全体をもっと大きく、のびのびと使えるようになれば、彼女はもっと記録を出せます。」 お父さん: 「本当ですか。」 川見店主: 「今でもこれだけ跳べるんですから、彼女の秘めた力はこんなものじゃないですよ。」 次に、川見店主は彼女の足に向き合った。 がんばりつづけて無理を重ねた足だった。 足の痛みの原因がどこにあるかを探った。 彼女の足を守るためのシューズを選んだ。 彼女が最高の力を発揮するためのインソールを作った。 初日、トレーニング用アップシューズ、短距離スパイクシューズの2足をフィッティング。装着したオーダーメイド・インソールは、いずれも最上級インソールのゼロ・アムフィット。 川見店主はシューズのフィッティングを行いながら、幾度となく彼女に質問を投げかけた。返ってくる言葉の中に彼女の感覚をさぐった。頭の中で彼女の気持ちで走り、跳躍し、湧き上がるイメージをとらえながらインソールの調整を繰り返した。 できあがったシューズを履いて、彼女は軽くステップを踏んでみた。 シューズは足に心地よくフィットした。 足の痛みは不思議と感じなかった。 川見店主は時間