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【陸上競技】大阪陸上競技選手権大会(2018)を観戦した話。

◆ 記録的な大雨が日本各地に降り続きました。 甚大な被害を受けた地域の皆様には、慎んでお見舞い申し上げます。 ◆ 7月6~8日の3日間、ヤンマースタジアム長居にて、 大阪陸上競技選手権大会 が開催されました。 川見店主が観戦したのは、最終日(7/8)の日曜日。 大会初日と2日目は雨天での決行となりましたが、この最終日は、午前中の曇り空から午後には徐々に晴れ間が広がり、天候に恵まれました。 今大会に「招待」された川見店主には、来賓用の観覧席が用意されていました。 観客席メインスタンド最前列のさらに下方、大会運営室前の通路に椅子と机が特別に設置され、目の前に広がるトラックをかぶりつきで観戦できます。 こんな視界に↓ プログラムを確認しながら、競技を堪能できました。最高! 川見店主が「招待」を受けたのは、大会にオリンピアサンワーズの広告を協力したからです。 大会プログラムに掲載された広告↓ 記念品にいただいた「OSAKA夢プロジェクト」のラペルピンとボールペン いや、プログラムへの広告はずっと毎年協力してるんです。 けれども、今大会の広告は、さらにさらに! なんと、競技場の 大型ビジョン にも、試合中にオリンピアサンワーズの広告が どっかーん! と映し出されるんです! これ、 大会初の試み だそうですよ! さぁ、みなさん、大型ビジョンにご注目くださいよ。 広告、いよいよ映りますよ。 どっかーーーん ときますよ! 期待してくださいよ。 いよいよ秒読み開始です。 いきますよーーー! 3、2、1、 せーの、 広告どっかーーーん! 右端が当店の広告。周囲がテレビを写真に写した時みたいにグシャグシャってなってますけど、現場ではちゃんと映ってます。 ど、どっ、どっか、…………あ、あれ? 思ってたのと、ちょっとちがう。 いやね、もっとビジョンの全面に どっかーーん! と映ると思ってたんですよ。 ま、大会初の試みなので、次回に期待です。 せっかく作った広告原稿を載っけておきます。みてみて! 映ってたのは、これだよ! ◆ さて、特別席での観戦は 迫力 がちがいます。 選手たちの 息遣い が聞こえてきます。 生身の筋肉の 躍動

【陸上競技】山縣亮太選手の10秒00。~第65回全日本実業団陸上選手権、男子100m決勝を見た話。

2017年9月24日。全日本実業団選手権。写真は男子110mH決勝。 彼の走りは空気を変えた 2017年9月24日(日)。 ヤンマースタジアム長居。 第65回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会、最終日。 メインスタンドの観客席は、午前中からすでに混んできた。 川見店主とボクが陣取ったのは、フィニッシュライン前7列目のシート。 直線100mを理想的な角度で一望できる。 川見店主: 「思ってたよりもお客さんが多いね。最近の陸上競技界は、注目されてるんだろうね」 場内には、どこかリラックスした空気が漂っている。 社会人の大会ならではの、余裕を感じる。 プログラムを見ると、「ちびっこ陸上教室」「豪華景品お楽しみ抽選会」「注目選手のサイン会」などのイベントが案内されていた。 川見店主: 「観客が楽しめるように、いろんな趣向が凝らされているね。こういう大会が、陸上競技の裾野を広げる良い機会になればいいね」 しかし、競技がはじまると、さすがに真剣勝負の緊張感があった。 一流選手たちの圧倒的なパフォーマンスと迫力に、観客は興奮し感動を覚えた。 中でも、場内の空気を劇的に変えたのは、Y選手だった。 13時10分。 男子100m準決勝に、Y選手は登場した。 川見店主: 「Y選手は、全力で走れるのかな?」 川見店主は、彼の故障を心配していた。 何かのニュースで、不調を聞いていた。 しかし、この日の彼は、惚(ほ)れぼれするような走りを見せた。 スタートから一貫して、寸分の乱れもない完璧なフォームで100mを疾走した。 圧倒的なレース展開、1位でフィニッシュ。 記録は10秒20。 スタンドからは大きな拍手が送られた。 川見店主: 「調子がよさそうでよかったね。あれだけのトップ選手たちの中でも、Y選手の速さは、次元がひとつ違うよね。すごいな」 スタンドに設置された巨大なビジョンに、レースがプレイバックされる。 スローで映しだされたY選手の走りを見ながら、川見店主は、3か月前を思い出していた。 ◆ そこに、彼はいなかった ――3か月前。 川見店主は、この同じ場所で、Y選手が走るのを見ている。 2017年6月24日、日本選手権。 大激戦となった男子100m決勝のレース。 優勝し

【三段跳】彼女はみんなの顔を思い浮かべて思いっ切り跳んだ。~2017年全国インターハイ女子三段跳びの話(その2)

( その1「決戦前日、川見店主は彼女のインソールを補修した」 のつづきです ) 8/2 10:15 全国インターハイ女子三段跳び予選 2017年8月2日。晴れ。 NDソフトスタジアム山形。 全国インターハイ陸上競技大会最終日。 川見店主はスタンドのほぼ最前列にいた。 視線はあるひとりの女の子を追っている。 助走路の遠くにその姿はあった。 彼女は両手を腰に当て、膝を交互に動かしリズムをとり、30mほど先の砂のピットを見つめている。 女子三段跳び予選は午前10時過ぎからはじまっていた。 出場選手は44名。 試技は3回行われ、予選通過標準記録12m15cmを跳べば自動的に決勝進出が決まる。 「12m15cm」――それは、彼女が2か月前に1度だけ出した自己ベスト記録と同じ距離だった。 2か月前に12m15cm跳んだ話↓ すでに彼女は試技1回目を12m10cm、2回目を11m93cmで終えていた。 決勝進出にはあと5cm記録を伸ばし、自己タイ記録で跳ぶ必要があった。 3回目、最後の試技に彼女は挑む。 彼女の夏が終わるのか、つづくのか。 すべてはこの跳躍にかかっていた。 川見店主は心臓が止まりそうだった。 助走路の彼女が手を挙げて大きく叫んだ。 「いきまーーす!」 一瞬カラダをためて、踏み出した。 徐々に加速し、トップスピードに乗った。 踏み切り板に足を叩きつけ、前方へ勢いよく弾け跳ぶ。 ホップ、ステップ、ジャンプ。 川見店主は思わず身を乗り出していた。 記録 12m31cm 。 彼女は自己ベスト記録を16cmも更新し、決勝進出を決めた。 川見店主はホッとため息をついた。 鼓動が高まっているのを聞いた。 こんな試合の観戦はカラダに悪いなと苦笑いしたくなった。 ほんとに、と川見店主は思う。 「三段跳びって、どうなるかわからない競技だな」 三段跳び予選。彼女の跳躍を撮った一枚。(撮影・川見店主) ◆ 彼女はどんな気持ちで跳んでいたのか 川見店主をはじめスタンドで応援する人たちは、彼女が跳ぶたびにドキドキハラハラしては寿命を縮めていた。では、当のご本人はどんな気持ちで試合にのぞんでいたのか? 彼女は、楽しくてならなかった。

【三段跳】決戦前日、川見店主は彼女のインソールを補修した。~2017年全国インターハイ女子三段跳びの話。(その1)

熊本の少女が全国インターハイに出場するまでの8年間と「30日の奇跡」の話を以前ブログでご紹介しました。 この物語にはつづきがあります。 舞台は熊本から山形へ。 彼女と川見店主と陸上競技を愛する人たちとの、熱い夏の2日間を追います。 ***** 8/1 決戦の前日 【川見店主は彼女のインソールを補修する】 2017年8月1日。 NDソフトスタジアム山形。 全国インターハイ陸上競技大会第4日目。 この日、川見店主は朝からスタンドで試合を観戦していたが、昼前に一度席を外した。 陸上競技場を出る。 周辺には各スポーツメーカーのブースが並んでいる。 川見店主は陸上競技専門メーカーN社のブースに立ち寄り、気心知れた社員さんたちに挨拶した。 「こんにちは」 「あ、川見さん、おつかれさまです」 「ちょっとの時間だけ、ここのスペースをお借りしますね」 「どうぞどうぞ。昨日話しておられた女子の三段跳びの選手が来るんでしたよね」 「そうです。明日の試合に備えてインソールの補修をしてあげることになってて」 「へー、そこまでしてあげるんですね」 彼女とは事前に連絡をとり合い、決戦の前にインソールの補修を行う約束をしていた。必要な用具や材料は大阪から持参した。専用のハサミは飛行機内に持ち込めないため、宿泊先のホテルに宅急便で送っておいた。 彼女が姿を現す。日焼けした精悍な顔。 川見店主が聞いた。 「調子はどう?」 「はい、いいです」 彼女からスパイクシューズを受けとり、中からインソールを抜きだした。フィッティングしてから3か月が経過したインソールには、すでに彼女の重心の跡がクッキリと残っている。 持参した表面材をハサミで切り、インソールの傷んだ場所に貼りあてて補修した。アーチ(土踏まず)部分にも貼りあて、助走のスピードが乗りやすいように、跳躍のパワーがより地面に伝わるようにと、ひと工夫を凝らした。 インソールをシューズに装着して彼女にわたす。 「インソールに少し調整を加えてみたよ」 彼女はシューズに足を入れた。 笑顔でこたえた。 「すごくいい感じです」 ◆ 【たぶっちゃんは彼女の筋肉をケアする】 シューズはこれで大丈夫だろう。 カラダのコンディションは

【陸上競技】川見店主、山形県に全国インターハイを見に行く。

NDソフトスタジアム山形にて2017年の全国インターハイが開催(撮影・川見店主) 川見店主、山形へ 2017年の 全国インターハイ は、ただいま南東北の各県で行われています。 陸上競技大会は7/29~8/3の5日間にわたり山形県のNDソフトスタジアム山形を舞台に開催されました。 川見店主は、7/31~8/3の3日間観戦してきました。 オリンピアサンワーズ川見店主 ***** ――川見店主、おかえりなさい。 川見店主: 「 あー、楽しかった 」 ――おみやげありますか? 川見店主: 「買ってきたけど 家に忘れてきた 」 ――聞くんじゃなかったです。 川見店主: 「ちゃんと明日持ってくるから」(←次の日も忘れました) ――昨年、川見店主は全国インターハイを岡山県まで車でぶっ飛ばして見に行きましたよね。 その時の話↓ 川見店主: 「今年は 山形県 ですから、さすがに飛行機と電車で行きました」 ――川見店主は普段の生活で車以外ほとんど乗らないでしょう?慣れない乗り物での旅行、ちゃんと山形にたどり着いたんですか? 川見店主: 「もうね、飛行機も電車も新鮮で!いっぱい発見がありましたよ!ほらほら、この写真見て!」 ――これは? 川見店主: 「競技場へ向かう時の電車。単線なんです。乗ろうと思っても、 扉が開かない わけ。あれー?って待ってたら、ほら、ここんとこに ボタンついてて 」 左が車両の外側、右が内側。(撮影・川見店主) ――大阪ではちょっと見ない感じです。 川見店主: 「電車に乗る時はボタンを自分で押して開ける、乗ったら自分で押して閉めるっていう」 ――へー、自分で開け閉めするんですね。 川見店主: 「人が乗り降りしない時は閉まったままだから、冷暖房の節電になるよね。すばらしい!」 ――これ、はじめて遭遇したらわからないでしょ? 川見店主: 「うん、ドキドキした。扉開いた時はうれしかった(笑)」 ――次の写真はなんですか? 川見店主: 「これは途中の駅を車内から撮りました」 おもしろ山って。(撮影・川見店主) ――これは看板ですか?「 面白山高原駅 標高440メートル 」って書いてます。 川見店主: 「そうそう」

【短距離】100mで9秒台を狙うとおにぎりが売れる説。~第101回日本陸上選手権大会、男子100m決勝を見た話。

おにぎりが消えた日。 2017年6月24日土曜日。 ヤンマースタジアム長居。 第101回日本陸上競技選手権大会、2日目。 この日の夜に行われる男子100m決勝は、世間の注目を大きく集めていた。 出場する8名の選手のうち5名が、10秒0台の自己ベスト記録を持っている。 このレースで、今夏に開催されるロンドン世界陸上選手権の男子100m代表3名が選出される。 激戦は必至だった。 そして、なによりも、日本人初の「9秒台」が期待されていた。 午後6時。 JR阪和線の長居駅を降りる。 多くの人たちがスタジアムに向かって歩いていた。 仕事帰りで少々お腹が減っている。 何か食料を買っていくことにする。 途中にある惣菜屋さんに入った。 大きなおにぎりが3つ並んでいるのが目に入る。 今夜、一緒に試合を観戦するのは、川見店主とOさんと自分の3人。 よかった、みんなの分も買っていける。 その「最後の」3つのおにぎりをトレーに乗せた。 ちょっとしたおかずをと焼き鳥を選んでいると、新しいお客さんが入ってきた。 その若い女性が思わず大きな声を出した。 「あ、おにぎり全然ない!」 店のおばちゃんが申し訳なさそうに言った。 「ごめんなさい。売切れちゃって。でも、待ってくれたらもうすぐできますよ。」 「そうなんだ。じゃあ待たせてもらうね。」 買い占めた3つのおにぎりを見つめて、少々バツが悪い感じがした。が、まぁ仕方がない。 レジで会計をしながら聞いてみる。 「おにぎり、もうすぐできるの?」 「はい、すぐできますよ。」 「あと3つほしいんですけど。」 「ちょっと待ってね。」 おばちゃんはせかせかと奥の厨房に入っていった。 そして、3つのおにぎりを手にレジに戻って来て、言った。 「今日、陸上競技やってるでしょう。たくさん人が来てね、調理が追いつかないのよ。」 ***** 今夜、何かが起こる。 スタジアム周辺には人があふれていた。 当日券の販売窓口には長蛇の列。 スポーツメーカーのブースも立ち並び、雰囲気を盛り上げている。 今夜、何かが起こる。 そんな期待が、そこにいるすべての人たちから伝わってくる。 競技場のスタンドに入る。 客席はほとんど埋まり熱気に満ちていた。 トラックで