太陽はふたたび昇っていく~オリンピアサンワーズ物語(第12回)
(連載:第12回)
「川見で、オリンピアサンワーズの【第二章】やな」
・第2回「ジャガーに乗って会社に通勤していた女性が陸上競技専門店を創業した理由」
・第3回「ニシのおばちゃんは簡単には店に入れてくれなかった」
・第4回「店主が客の欲しがるシューズを売らない理由」
・第5回「速記部の彼女が陸上部の卒業写真におさまった理由」
・第6回「その日、彼女は人生が変わる運命的な出会いをした」
・第7回「なぜ彼女は教師を辞めて、パートの皿洗いをはじめたのか?」
・第8回「彼女は次代へのカギを渡された」
・第9回「彼女は恐れていたその場所に座った」
・第10回「太陽は沈もうとしていた」
・第11回「彼女は創業者の心を追い求めていくと決めた」
・第12回「太陽はふたたび昇っていく」
◆◇◆
サンワーズ【第二章】
オリンピアサンワーズの創業者・上田喜代子(うえだ・きよこ)は「太陽」が好きでした。
自らが輝きながら、他のすべてをも輝かせる太陽。
時に優しく温かく、時に灼熱の厳しさで皆を励ます太陽。
「誰もが太陽のように輝くことができる」
そんな想いを込めて、上田はオリンピアサンワーズのマークを「太陽」にしました。
多くの人にとっては、上田こそが太陽のような存在でした。
上田という大きな太陽は没しました。
しかし、オリンピアサンワーズには、また新しい太陽が昇りはじめました。
上田が亡くなった、その1週間後の1986年3月1日。
川見あつこは、オリンピアサンワーズの二代目として店を正式に継ぎました。
上田は生前、ある人に、こんな風に言っていたそうです。
◆◇◆
希望を。太陽を。
私たちは、今、誰もが経験したことのない困難な時代を生きています。
1964年東京五輪の開催は、新しい日本の発展を象徴する出来事でした。
2020年東京五輪の延期は、人類の危機を象徴する出来事になりました。
しかし、雨の日も、雲を突き抜ければ、いつもそこに太陽は昇っています。
私たちも、いつも胸の中に、「希望」という太陽を昇らせたいと思います。
そして、この時代を乗り越え、もう一度オリンピックを迎えることができた時、私たちは、オリンピックが持つ本来の意義を、今一度深く実感できるのではないでしょうか。
上田のおばちゃんが築いたオリンピアサンワーズ【第一章】、その歴史をご紹介する投稿は、今回で終了です。
二代目店主・川見あつこの【第二章】の物語は、また別の機会に。
最後までお読みいただきありがとうございました。
◆◇◆
・1964東京五輪の記念品
![]() |
1964年東京五輪の記念品。これはベルトのバックルのようです。中央の五輪マークが誇らしい。背景の葉っぱにまぎれて「NRR」という文字が浮かんでいるのがわかるでしょうか?おそらく「日本陸上競技連盟(Nihon Rikujyokyogi Renmei)」の略だと思われます。 |
・太陽マークの商標登録証
![]() |
昭和39年に商標登録したオリンピアサンワーズの初代太陽マーク。この資料は、最近になって、上田の親族から寄贈されました。 |
・ロゴマークの商標登録証
![]() |
「SUNWARDS」の文字も商標登録してたみたいです。 |
(おわりです)
オリンピアサンワーズの物語を全部読む↓
・第1回「創業日1963年9月8日」の謎・第2回「ジャガーに乗って会社に通勤していた女性が陸上競技専門店を創業した理由」
・第3回「ニシのおばちゃんは簡単には店に入れてくれなかった」
・第4回「店主が客の欲しがるシューズを売らない理由」
・第5回「速記部の彼女が陸上部の卒業写真におさまった理由」
・第6回「その日、彼女は人生が変わる運命的な出会いをした」
・第7回「なぜ彼女は教師を辞めて、パートの皿洗いをはじめたのか?」
・第8回「彼女は次代へのカギを渡された」
・第9回「彼女は恐れていたその場所に座った」
・第10回「太陽は沈もうとしていた」
・第11回「彼女は創業者の心を追い求めていくと決めた」
・第12回「太陽はふたたび昇っていく」
コメント
コメントを投稿